谷村新司大先生、堀内孝雄大先生、矢沢透大先生のトリオで70年代のフォークブームを牽引したアリス。1971年にデビューしてからの活動歴や残した作品の数を考えると、やはりベストアルバムをひとつ選ぶというのが賢い考え方といえましょうな。

巷にあふれるアリスのベストアルバムの中での選択基準はふたつありますな。
まずひとつめは、数回にわたる再結成後のナンバーが含まれているかどうか。もちろんアリスといえば「今はもうだれも」「遠くで汽笛を聞きながら」「チャンピオン」といった初期の大ヒット曲をまずは思い浮かべますが、ローリングストーンズにしても「サティスファクション」や「ジャンピンジャックフラッシュ」だけでなく、「スタートミーアップ」やそれ以降のヒット曲もないとね、というのと同じで、中期・後期の曲も含めた中からベストを、というのが『アリスを知る』には必要でありますな。

もうひとつは、「君のひとみは10000ボルト」が入っていないことですな。（アリスベストの中には、これが収録されているものが数多くある）この曲は堀内孝雄大先生ソロのナンバーで、アリスではないわけですな。それをいっしょくたにするというのはいかんですな。ビートルズのベストアルバムに「マイラブ」とか「イマジン」が入っていたらおかしい、というのと同じですな。つうことで、このアルバムが最もGOODですぞ！

（ダイナマイトポップス広報担当：サハフ情報相）