【歴史教養講座 映像でみるグループサウンズ・昭和の歌謡史】
オックス（一時期は ”ジ・オックス（THE OX）”と名乗っておりましたな）も昭和のグループサウンズを語るうえでたいへん重要な存在でありますな。まず、なんといってもリードヴォーカルの野口ヒデト。このお方はのちに「真木ひでと」という名で演歌歌手として再デビューしておるという、実力派シンガーとしても有名ですな。しかも、「歌がウマい」だけではない！”グループサウンズ＝失神” をイメージづけた張本人でもありますな。観客の若いねーちゃんが ”失神” するのではありませんぞ。ステージ上でご本人が失神するんですな。当初はコンサート会場で最後に演奏するローリングストーンズのナンバー「TELL ME」を歌うとそのままうずくまるように失神するところから話題となり、それ見たさに客が殺到するというもの。あまりに話題となったため、テレビでも放映しようということで、「失神曲」に選ばれたのがこの「スワンの涙」だったわけですな。「スワンの涙」…ロックというよりも演歌、しかもスローバラードですな。こんな曲で失神するわけねーだろ、というツッコミ満載な演技に、まだ小学生であった拙者もテレビの前で首をかしげておりましたな。しかしながら楽曲自体は完成度も高く、12弦ギターを駆使したアレンジ、サビでツーファイブを盛り込む高度なメロディラインが印象的ですな。とはいえ、曲のタイトルを聞いてどうしても「おまる」を連想して感情移入できなかったですな。ガハハ！！

（ダイナマイトポップス広報担当：サハフ情報相）

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